森づくりCSRトラストと協働して、欧州視察研修の企画をすすめています。
森の道を辿る
視察・研究テーマ:C.S.Rの原点 「森の道を辿る」 環境文化の源流とC.S.R.の現状
近年「エコ」というキーワードのマーケティングへ及ぼす影響がますます大きくなり、
企業のCSRが広く市民の注目を浴び始めつつある事は周知の通りです。
環境への関心によるマーケットの変化が、産業革命以来の産業・社会の枠組みの大きな
変革を 促す力となる事を予測するのは、すでにそれほど困難ではないでしょう。
こうしたパラダイム・シフトへの大きな過渡期を迎えている現在、CSR活動は単に、
マーケットの志向に添ったイメージの好感度の訴求ではなく、 持続可能な産業社会を
発想する経営戦略の核として位置づけられるものでなければなりません。
『環境破壊の歴史は文明の黎明と共に始まった』という事はすでに定説です。
地中海に生まれた古代の文明は、唯一のエネルギー源であった木材を、ヒト社会の利益の
ために伐りつくし、その結果として自ら生産した不利益に追い立てられる様に 森を求めて
欧州を北上し続けました。しかし、そうして辿った中欧から北欧への『森の道』に
残されたものは、古代文明のような砂漠化した荒れ果てた大地 ばかりではなく、自然との
共生に向けた人類の知恵が、様々な森の形となって 残っています。
かつての古代文明が木質エネルギーを求めて辿った道は、化石エネルギーを求めて産業革命以来
辿りつつある現代の道だと考えるべきでしょう。
今回の「森の道を辿る」をテーマと掲げた中欧の視察研修は、
古代の『森の道』が生み出してきた『共生の知恵』を辿りつつ、
その共生の文化の中にCSRの原点を見据えて次世代の産業の持続性可能性を考え、
その協働に向けた筋道をともに探ろうというものです。
主 催:森づくりCSRトラスト・NPOプレンティアの森
日 時:平成26年3月8日から13日(8日間)(予定)
視察先:中部ヨーロッパ(フランス・ドイツ・チェコ)
コーディネーター:水野 博 (NPOプレンティアの森 代表)
ア ド バ イ ザ ー :下澤 嶽 (静岡文化芸術大学 文化政策学部教授)
コーディネーター:水野 博
1946年浜松市生まれ
法政大学経済学部経済学科卒
マーケティングプロモーターとして
多くの実績を上げた後、
エコ・マーケティングを提唱。
CSR森づくり・日本のキイマン
(季刊・人間会議2009年に紹介
NPOプレンティアの森代表
アドバイザー:下澤 嶽
1958年豊橋市生まれ
愛知大学法経学部経済学科卒
NGO等の海外での豊富な活動経験を基にCSRの研究に取り組む。
一橋大学大学院社会学部博士後期単位取得
静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科教授